「ガリガリ君」誕生の物語

「ガリガリ君」は、埼玉県深谷市に本社を置く赤城乳業株式会社が製造・販売する氷菓で、年間4億本もの売上がある大ヒット商品である。

ガリガリ君

1981年(昭和56年)に販売が開始されたガリガリ君は、「片手で食べられるかき氷」をコンセプトとしていた。当時は木のスプーンで食べるカップアイスが主流で、子どもが外で遊びながら片手で食べられるようにとガリガリ君が開発された。

ガリガリ君のパッケージは発売された当初、昔のガキ大将をイメージしたデザインだった。しかし、その歯茎が見えるガキ大将のパッケージは特に女性に不評で、現在のような爽やかな少年のデザインになった。

このデザインの変更を行った翌年の2000年(平成12年)には販売本数が1400万本も増加した。これにより目標としていた年間1億本の販売を達成した。また、発売当初と現在ではかき氷も変わっている。

発売当時は中のかき氷をそのまま固めるだけだったが、それだとスティックからアイスがすぐに落ちてしまった。開発チームは頭を悩ませた結果、現在のような外はシャリシャリのアイスキャンディーで、中はガリガリとしたかき氷になった。

この2層にするアイデアは開発チームが「貝」を見てひらめいたものである。貝は柔らかい身を硬い貝殻が守っているところから、ガリガリ君も2層にしてみることになった。こうして、かき氷をアイスキャンディーがコーティングするガリガリ君が誕生した。

その結果として、ガリガリ君は片手で気軽に食べられるかき氷となり、大人気の商品になった。そして、ガリガリ君は現在では夏の定番アイスの一つとなっている。ちなみに、歴代の人気ランキングは、1位がソーダ味、2位が梨味、3位がコーンポタージュ味である。

リンク赤城乳業Wikipedia

2021/8/25

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カテゴリー「食べ物

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