俳人・富安風生(とみやす ふうせい)の1979年(昭和54年)の忌日。
1885年(明治18年)4月16日に現在の愛知県豊川市に生まれる。本名は謙次。東京帝国大学法科大学(現:東京大学法学部)を卒業。卒業後に郵便や通信を管轄する中央官庁の逓信省(現:総務省・日本郵政・NTT)に入り、後に逓信次官となる。
俳句は高浜虚子に師事、後に俳句雑誌『ホトトギス』同人となる。逓信省内の俳句雑誌『若葉』の選者となり、後に主宰する。岸風三楼、菖蒲あや、清崎敏郎、加倉井秋を、岡本眸らを育てた。
1971年(昭和46年)に日本芸術院賞受賞、日本芸術院会員となる。動脈硬化症と肺炎により93歳で死去。温和な作風で知られ、句集に『草の花』『松籟』『晩涼』『古稀春風』などがある。