昭和・平成時代の紀行作家・宮脇俊三(みやわき しゅんぞう)の2003年(平成15年)の忌日。
「周遊忌」の名前は、生前に自らつけた戒名「鉄道院周遊俊妙居士」にちなむ。
1926年(大正15年)12月9日に埼玉県川越市で7人きょうだいの三男として生まれる。東京大学文学部西洋史学科を卒業。中央公論社に入り、「中央公論」編集長、同社常務を務める。「世界の歴史」シリーズ、「日本の歴史」シリーズ、「中公新書」などに関わる。
鉄道マニアとして知られ、1978年(昭和53年)発表のデビュー作『時刻表2万キロ』で日本ノンフィクション賞を受賞。「鉄道に乗る」ことを趣味とする者の存在を世間に認知させた。『時刻表昭和史』で交通図書賞を受賞。『殺意の風景』で泉鏡花文学賞を受賞。
1999年(平成11年)に菊池寛賞を受賞。肺炎により76歳で死去。その他の著作に『最長片道切符の旅』『汽車旅12カ月』『鉄道廃線跡を歩く』シリーズなどがある。鉄道での旅を中心とした作品を数多く発表し、「鉄道紀行」を文学の一ジャンルにしたとも評される。