日本三大協会が1993年(平成5年)に制定。
日本人は古くから数字の「3」を好んできた。「三種の神器」「日本三景」「三霊山」「三大祭」「三名園」「三大珍味」など、3つでくくることによって物事が安定すると考えられてきた。同協会では、その「3」についての収集、研究を行っている。
「三種の神器」は、古くから歴代の天皇が皇位の璽(しるし)として継承してきた3種の宝物で、八咫鏡(やたのかがみ)、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を指す。草薙剣は天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)ともいう。電化製品の「三種の神器」は、1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目とされた。その後、1960年代半ばの高度成長期・いざなぎ景気時代には、カラーテレビ(Color television)・クーラー(Cooler)・自動車(Car)の3種類が「新・三種の神器」とされ、頭文字の「C」から、「3C」とも呼ばれた。
「日本三景」は、宮島(厳島)(広島県廿日市市)、松島(宮城県松島湾)、天橋立(京都府宮津市)。「三霊山」は、古くから山岳信仰の盛んな日本において、崇拝の対象となった山で、富士山(静岡県、山梨県)、立山(富山県)、白山(石川県)。 「三大祭」は、祇園祭(京都府・八坂神社)、天神祭(大阪府・大阪天満宮)、神田祭(東京都・神田明神)。「三名園」は、兼六園(石川県金沢市)、偕楽園(茨城県水戸市)、後楽園(岡山県岡山市)。「三大珍味」は、カラスミ(長崎県)、このわた(愛知県)、ウニ(福井県)。