1989年(平成元年)に高知県中村市の「四万十の日実行委員会」が制定。日付は「し(4)まんと(10)」(四万十)の語呂合わせで、「四万十川」の自然を守ることが目的。
「四万十川」は、全長196km、流域面積2186km2の一級河川で、本流に大規模なダムがないことから「日本最後の清流」、また、静岡県の柿田川・岐阜県の長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれている。「名水百選」「日本の秘境100選」にも選ばれている。ただし、政府による科学的な水質調査では、全国の調査対象河川の中で際立って水質が良いわけではない。
河川法上では1928年(昭和3年)から1994年(平成6年)まで「渡川(わたりがわ)」が正式名称だった。江戸時代には「四万十川」と書いて「わたりがわ」と呼ばれていたこともあり、また「四万渡川」と書かれることもあった。これが省略されて「渡川」の名称が発生したと考えられる。1994年(平成6年)7月25日に「四万十川」と改名された。一級河川の名称変更はこれが初めてであった。
「四万十川」には支流も含めて47の沈下橋(増水時には水面下に沈んでしまう橋)があり、高知県では生活文化遺産として保存する方針を1993年(平成5年)に決定している。
リンク:四万十の日実行委員会