大阪府大阪市に本社を置き、「まほうびん」を中心に炊飯器・電気ポット・ホットプレートなどの調理器具の製造・販売を行う象印マホービン株式会社が制定。
日付は「4」(スー・中国語)と「10」(テン・英語)でステンレスの「ステン」と読む語呂合わせから。保温も保冷もできる「ステンレスボトル」を持ち歩く生活のきっかけの日になるようにとの思いが込められている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「ステンレスボトル(まほうびん)」は、熱いお湯を熱いままに保つこと(保温)や、冷たい水を冷たいままに保つこと(保冷)ができる。これには「まほうびん」の構造に秘密がある。
1つ目の秘密は、内びんと外びんの間に「真空の壁」があること。 熱は、金属や木、ガラス、水などの物質を通して温度の高い方から低い方へ移動する「熱伝導」という性質を持っている。もちろん、空気も熱が移動する通り道になる。そこで、空気がない「真空の壁」を作ることで、熱が外に逃げるのを防ぐことができる。
2つ目の秘密は、内びんの内側が「鏡」になっていること。「真空の壁」があるだけでは防げない熱の移動もあり、熱は光線のように放射されることによっても移動し、これを「輻射熱(ふくしゃねつ)」という。これを防ぐために、「まほうびん」の内びんと外びんの間に銅箔またはアルミ箔を入れることにより、「鏡」のような状態にする。これにより、熱が外に向かって放射されてもこの「鏡」に反射して戻され、熱を中に閉じ込めることができる。
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