東京都品川区北品川に事務局を置き、「花のある生活」の普及拡大を目指す一般社団法人JFTDが制定。
同団体が展開する「花キューピット」は、全国どこからでも届け先近くの加盟店を通じて新鮮な花を贈ることができるサービス。「手軽に花を贈る」ことを世の中に広め、全国の加盟店による「手作り・手渡し」の花贈り文化を創造してきた。
2023年(令和5年)で1953年(昭和28年)のサービス開始から70年、これまで以上に「花を贈る」ことで癒しや感動があふれる社会を目指す。
日付は同団体の前身「日本生花商通信配達協会(JFTD)」の設立日である1953年4月13日から、4月13日を記念日としたもの。記念日は2023年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
JFTD(Japan Florists'Telecommunication Delivery Association)花キューピットの歴史は1952年(昭和27年)、生花店を営んでいた創立者・鈴木雅晴のもとに、当時日本に駐留していたアメリカ兵から母国に花を贈りたいという依頼がきたことから始まる。その当時はまだ遠隔地に花を贈るということは日本ではなかなか難しい時代だった。
アメリカにはその時すでに、花の通信配達システムがあることを知った創立者は、日本の将来にも花の通信配達システムが必要になると思い、全国主要都市の花店8店に呼びかけた。
そして、1953年4月13日に22名の同志とともにJFTD花キューピットの母体となる組織をスタートさせた。生花通信配達システムは、当時の日本では初めての新しいシステムだった。
また、当時は日本国内での花を贈る習慣や日常の生活の中で花を気軽に買って帰るなどの「お花屋さん(生花販売事業)」を中心とした「花文化」は、強く根付いていなかった。そんな中でJFTD花キューピットは70年を越える活動の歴史の中で、この「花文化」を育成、啓蒙してきた。
より身近に、花のある生活、花を贈る、潤いのある暮らしを、全国に普及拡大させる。JFTD花キューピットは、より身近に「花のある暮らし」の発展に寄与することを目的とする。
JFTD花キューピットは、「親和と誠実」を基本理念とする。親和とは、お客様と花キューピットの加盟店、そして花キューピットの加盟店同士が、互いに親しみ、心を合わせること。誠実とは、花キューピットが提供するサービスの信頼性である。
お花を一人でも多くの方に贈りたい。遠く離れた場所に、安全に届けたい。JFTD花キューピットでは、そんな想いを実現するために、生花通信配達システム網を全国に広げてきた。この配達網の名称を創立から約30年後の1984年(昭和59年)に「花キューピット」と名付け、注文主の大切な「こころ」を届けている。
JFTD花キューピットは2023年に創立70周年を迎え、北は北海道から南は沖縄まで日本全国約4100店の加盟店をもつまでに成長した。また、日本国内のみならず、花キューピットの海外ネットワークを利用して、海外にもお花を贈ることもできる。