東京都千代田区有楽町に本社を置き、コーヒーマシンやエスプレッソメーカー、電気ケトル、オイルヒーターなどの製品を手がけるデロンギ・ジャパン株式会社が制定。
イタリアの豊かなカフェ文化のひとつである「エスプレッソ」の普及が目的。「エスプレッソ」は、1906年(明治39年)4月に開幕したミラノ万博で、Bezzera(ベゼラ)社が「Caffe Espresso」(カフェ エスプレッソ)と表記したのが始まりとされ、イタリア国際カフェテイスティング協会も、この日を「イタリア エスプレッソ デー」としている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「エスプレッソ(espresso)」とは、エスプレッソマシンなどの専用の器具で豆に蒸気による圧力をかけて短時間で一気に抽出したコーヒーのことである。
「espresso」はイタリアの鉄道用語で「急行」を意味する。短時間で少量だけ抽出し、普通のコーヒーカップの半分ほどの大きさのカップで供されるため、「デミタス(demitasse)」とも呼ばれる。フランス語で「demi」は「半分」、「tasse」は「カップ」の意で、「小さなカップ」という意味である。
「エスプレッソ」は、イタリアやフランスではもっとも一般的なコーヒーであり、イタリアで「caffè」といえば普通「エスプレッソ」のことを指す。独特な抽出方法と、深く焙煎した極細挽きの豆を使用することが多いため、濃厚なコクと強い香りがあるのが特徴である。
「エスプレッソ」は製法なので、紅茶でも可能であり、例えば、キリンビバレッジの缶飲料「午後の紅茶」シリーズの一つとして、「エスプレッソティー」シリーズが発売されている。高温・高圧で濃厚抽出しているため、味の深みと香りがある。