アメリカの上院議員であったゲイロード・ネルソンは、1970年(昭和45年)4月22日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけ、「アースデー」(Earth Day)を提唱した。
日本語では「アースデイ」や「地球の日」とも表記される。その活動の統括役として選ばれたのが当時スタンフォード大学の大学院生だったデニス・ヘイズである。地球環境破壊に抗議する運動として、全米で2000万人が参加したとされ、アメリカの環境保護運動の先駆けとなった。
以降、世界的な規模に拡大し、1970年から1990年までは10年に1度実施されていたが、1991年(平成3年)からは毎年開催され、この日を前後に世界各地で様々なイベントが開かれる。日本でも地球環境の保護を訴え、活動する日として、自然保護のシンポジウムなどの催しが各地で開かれる。
2009年(平成21年)の国連総会でこの日を「国際母なる地球デー」(International Mother Earth Day)に制定し、翌2010年から実施している。これは「アースデー」を正式に国連の記念日にしたものである。日本語では「国際マザーアース・デー」とも表記される。
「母なる地球」は多くの国と地域で共通の表現であり、それは人間、他の生き物、私たちが住む惑星の間に存在する相互依存を反映している。地球とその生態系は私たちの生まれ故郷である。現在および将来の世代の経済的・社会的・環境的ニーズの間で公正なバランスを達成するためには、自然と地球との調和を促進することが必要である。