1940年(昭和15年)のこの日、アメリカの化学会社デュポン社がナイロン製ストッキングを全米で発売した。
ナイロン製ストッキングは、初年度だけで6,400万足も売れる大ヒット商品となった。それまでアメリカのストッキング市場は、日本の絹製のもので独占されていたが、これ以降、ナイロン製のものに王座を明け渡した。
ナイロンを開発したのは、アメリカの化学者でデュポン社の有機化学部門リーダーであったウォーレス・カロザース(1896~1937年)で、1935年(昭和10年)にナイロンの合成に成功した。ストッキング用として使用されたのが始まりで、「石炭と水と空気から作られ、鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」というのが当時のキャッチフレーズであった。ナイロン(nylon)の名称は、「伝線(run)しないパンティストッキング用の繊維」を意図した「norun」に由来する。
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