山形県上山市の公益財団法人・斎藤茂吉記念館が制定。
日付は斎藤茂吉(さいとう もきち、1882~1953年)の生誕日である1882年(明治15年)5月14日に由来する。
斎藤茂吉は明治から昭和にかけて活躍した歌人で、数多くの短歌や随筆、歌論等の作品を残した。2022年(令和4年)は近代短歌に大きな影響を与えた斎藤茂吉の生誕140年の節目の年となり、記念日を通してその存在と業績の普及が目的。記念日は2022年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
関連する記念日として、2月25日は斎藤茂吉の1953年(昭和28年)の忌日に由来して「茂吉忌」となっている。
精神科医でもある斎藤茂吉は、明治期に活躍した歌人・小説家の伊藤左千夫(いとう さちお、1864~1913年)の門下。大正から昭和前期にかけて活躍した短歌結社誌『アララギ』の中心人物。
精神科医として、青山脳病院(現在の東京都立梅ヶ丘病院や斉藤病院)の院長を務めた。長男は精神科医で随筆家の斎藤茂太(さいとう しげた、1916~2006年)、次男は精神科医・随筆家・小説家の北杜夫(きた もりお、1927~2011年)、孫は随筆家の斎藤由香(さいとう ゆか、1962~)。
代表作は1913年(大正2年)の第一歌集『赤光(しゃっこう)』。そのロマンチシズムあふれる清新な歌風によって歌壇・文壇に大きな影響を与え、一躍著者の名を高からしめた。