1024年のこの日、イタリアの僧侶グイード・ダレッツォ(Guido d'Arezzo、991~1050年)がドレミの音階を定めたとされる。
名前はギドー・ダレッツォとも表記され、音楽教師でもある。この日に開かれる「洗礼者ヨハネの祭」の日のために、ダレッツォが合唱隊に「聖ヨハネ賛歌」を指導している時、曲の音に一定の規則があることに気が付いた。その曲の各小節の最初の音に相当する歌詞「ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ」(Ut Re Mi Fa Sol La)で発声練習をさせたのがドレミの音階の始まりとされる。後にウトがドになり、シが新たに加えられて現在のような「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」(Do Re Mi Fa Sol La Si)の形になった。
ダレッツォは「グイードの手」と呼ばれる音階の教育法も考案した。それは音を手の各所で示すという方法で、かつては広く使用されていた。 グイードの手は音楽教師が生徒に音階を教える際に、視覚教材として利用された。
ダレッツォの音の高さに由来して日本での音階表記は、イタリア式の「Do(ド)Re(レ)Mi(ミ)Fa(ファ)Sol(ソ)La(ラ)Si(シ)」の形で表記されることが多い。なお、ドイツ式では「C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)」の形で表記される。