2010年(平成22年)12月の国連総会において制定。英語表記は「International Widows’ Day」。「国際寡婦デー」ともされる。
寡婦(かふ:widow)とは、夫と死別または離婚して、再婚しないでいる女性を意味する。別名では、寡(やもめ)、後家(ごけ)、未亡人(みぼうじん)などがある。この国際デーは、全ての年齢の、そして地域や文化を超えた寡婦の状況を特別に認識することを目的としている。
寡婦とその子どもへの虐待は、最も深刻な人権侵害の一つであり、今日の開発に対する障害の一つでもある。世界の何百万もの寡婦が、極度の貧困、追放、暴力、ホームレスな状態、不健康、法と慣習における差別に耐えている。
広い範囲の国や宗教、民族において、寡婦は貧困状態となり、無教育や教育不足によりさらに悪化する場合も多い。教育と訓練がなければ、寡婦は自分自身やその家族を養うことができない。
この国際デーは、寡婦の声や経験に注意を向け、彼女らが必要としている独自の支援を活性化させる。年金と社会保障、適切な仕事と平等な報酬、教育と訓練の機会を彼女らに提供する取組みが行われる。
リンク:United Nations