2017年(平成29年)4月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「Micro-, Small and Medium-sized Enterprises Day:MSME Day」。
零細・中小企業の重要性を認識し、これらの企業を支援するための意識と行動を高めることが目的。
零細企業、中小企業の定義は国や業種によって異なる。例えば、日本では「零細企業」は「経営規模の極めて小さな企業」を意味するが、法的には「小規模企業者」という区分に該当し、卸売業・サービス業・小売業では従業員の数が「5人以下」、製造業・建設業・運輸業・その他の業種では「20人以下」となっている。
日本では300人未満、ヨーロッパ連合(EU)では250人未満の従業員を擁する零細・中小企業は、世界中のほとんどの経済の基幹であり、発展途上国において重要な役割を果たしている。零細・中小企業の数は全企業の90%以上に上り、雇用者の60~70%、国内総生産(GDP)の50%を占めるとされる。
零細・中小企業は、世界中で重要な雇用と所得創出の機会と責任を担っており、貧困緩和と開発の主要な原動力として認識されてきた。これらの企業は女性・若者・貧困家庭の人など、弱い立場の労働者を多く採用する傾向にある。また、農村部ではこれらの企業が唯一の雇用の源となることもあり、安全や安心を確保するセーフティーネットを提供すべきとしている。
リンク:United Nations