1979年(昭和54年)のこの日、ソニーが携帯式ヘッドホンステレオ「ウォークマン」の第1号機「TPS-L2」を発売した。
カップルで楽しめるようにヘッドホンの端子が2つあり、定価は33,000円だった(当時の大卒初任給は11万円)。発売当初はマスコミの反応が芳しくなく、新聞掲載もごくわずかだったために、発売1ヵ月での売上はわずか3,000台に留まっていた。
しかし、宣伝部や国内営業部隊のスタッフらによる広告・宣伝活動により、当時の若者たちの間に評判が広がり、8月に初回生産の3万台を完売すると、供給が需要に追い付かない状態が年内いっぱい続いた。
その後、ウォークマンはソニー製の各種ポータブルオーディオプレーヤーのブランド名に引き継がれた。カセットウォークマンに続き、CDウォークマン、MDウォークマン、メモリースティックウォークマンなどが発売された。
場所を選ばず、いつでもどこでも音楽を聴くことのできる製品は画期的で、世界的な大ヒットとなった。そのため、「ウォークマン(WALKMAN)」は長らくポータブルオーディオの世界的代名詞であった。