壱岐酒造協同組合が2005年(平成17年)に制定。
1995年(平成7年)のこの日、「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」の地理的表示を保護する規定に基づき、国税庁が長崎県壱岐市の「壱岐焼酎」を地理的表示に指定した。10周年を記念して記念日とした。壱岐焼酎の美味しさをPRすることが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
壱岐焼酎とは、長崎県壱岐市において醸造される麦焼酎の総称で、米麹と大麦を1:2の割合で仕込み、もろみを熟成させた後、蒸留して醸造される。麦の香りと米麹を使用することによる天然の甘味が特長である。
壱岐島はかつて肥前国平戸藩の領地で、島内で生産された米は年貢として納めなければならなかったが、大麦については年貢の対象となっていなかったため、食用だけでなく余裕があるときには焼酎の原料としても使っていた。島内各地で自家用に醸造されていたものが現在の壱岐焼酎の原型となっている。現在、島内には7つの蔵元があり、それぞれ島独自の製法を守りつつ醸造している。
地理的表示とは、原産地を特定する表示をすることが公認されたもので、産地ブランドとして一定の地位が認められたことになる。壱岐焼酎は、1995年(平成7年)に沖縄県の琉球泡盛や熊本県球磨郡・人吉市の球磨焼酎とともに地理的表示が認められた。壱岐焼酎の地理的表示の要件は、上記の米麹と大麦の比率と壱岐島内の地下水を使って醸造されたものであることとなっている。
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