せんべろ忌(7月26日 記念日)

昭和・平成時代の小説家・劇作家である中島らも(なかじま らも)の2004年(平成16年)の忌日。

「せんべろ」とは、「千円も出せばべろべろになるほど酒が飲める」という意味で、「料金が非常に安い酒場」の俗称でもある。中島らもはそのような店が大好きだった。また、編集者の小堀純(こぼり じゅん)との共著の著書『せんべろ探偵が行く』(2003年)もある。

せんべろ探偵が行く

中島らもについて

1952年(昭和27年)4月3日、兵庫県尼崎市に次男として生まれる。父は開業歯科医。本名は中島裕之(なかじま ゆうし)。ペンネームの由来は、無声映画時代の剣戟(けんげき)俳優・羅門光三郎(らもん みつさぶろう)から。

1975年(昭和50年)、大阪芸術大学芸術学部放送学科を卒業。翌1976年(昭和51年)、大阪の印刷会社に就職、広告の制作・営業を担当。1979年(昭和54年)、初めての著書『全ての聖夜の鎖』を自費出版する。

退職後、コピーライター養成講座に通う。1981年(昭和56年)、広告代理店に再就職。雑誌で軽妙(けいみょう:気が利いていて面白い)なコピーの広告連載を始め、一躍人気を集める。これ以後エッセイやラジオ出演の依頼が殺到する。

1984年(昭和59年)、独特のユーモアを交えた人生相談コーナー『中島らもの明るい悩み相談室』を『朝日新聞』大阪本社版の日曜版に連載開始。その後、全国版連載となる。

1986年(昭和61年)、劇団「笑殺軍団リリパットアーミー」を結成し、俳優としても活躍。「中島らも事務所」を設立。戯曲、エッセイ、小説、新作落語、バラエティ番組の脚本やコントなどを、多数執筆する。

1988年(昭和63年)、アルコール性肝炎で入院。1992年(平成4年)、この時の体験を基に書いた小説『今夜、すべてのバーで』(1991年)で第13回吉川英治文学新人賞を受賞。1994年(平成6年)、民俗学・心理学・薬物学・オカルトなど広範な知識を駆使した伝奇小説『ガダラの豚』(1993年)で第47回日本推理作家協会賞を受賞する。

2004年(平成16年)7月26日、52歳で死去。その他の著書に、自伝的な小説『バンド・オブ・ザ・ナイト』(2000年)や、自らの獄中体験を綴ったエッセイ『牢屋でやせるダイエット』(2003年)などがある。親交のあった人物らによる追悼イベントが度々実施されている。

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カテゴリー「7月の記念日」「今日は何の日

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