愛媛県宇和島市に事務局を置き、組合員への営農指導などを行う「えひめ南農業協同組合」(JAえひめ南)が制定。
日付は「つるむらさき」が夏野菜であることから「な(7)つのつ(2)るむ(6)らさき」(夏のつるむらさき)と読む語呂合わせに由来する。
同地で盛んに栽培される「つるむらさき」は、βカロテンやビタミンC、カルシウムなどを豊富に含む緑黄色野菜。加熱すると粘りが出るのが特徴で、お浸しや和え物などで食べられることが多い「つるむらさき」の知名度向上と販売促進が目的。
4月17日の「なすび記念日」や6月13日の「いいみょうがの日」などJAや農業団体が記念日を制定してPRに生かしていることから、JAえひめ南においてこの記念日を制定することとなった。
記念日は2024年(令和6年)4月26日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。JAえひめ南では県内外のスーパーなどで販売促進のイベントを開催する予定で、「つるむらさき」の名前を知らない人や食べたことがない人に知ってもらいたいとしている。
「つるむらさき」(蔓紫)は、ツルムラサキ科ツルムラサキ属のつる性一年生草本である。東南アジア原産の野菜で、現在は東南アジアから中国南部に分布する。生育旺盛で栄養を豊富に含む緑黄色野菜で、つやがある茎葉と独特のぬめりがある。
和名は、茎はつる状で、葉の付け根に紫色の実をつけることから「つるむらさき」の名が付けられた。また、日本へはつるが紫色の赤茎種が、青茎種(緑茎種)よりも先に観賞用として導入されたのでこの名が付いたとも言われている。
日本国内では、野菜用として流通するもののほとんどは青茎種であるため、現在では名と体が合わなくなってきている。日本へは江戸時代に伝わって主に観賞用として栽培されていた。