東京都新宿区新宿に東京本社、大阪市淀川区西中島に大阪本社を置き、カップヌードルをはじめとした加工食品の製造・販売などを行う日清食品ホールディングス株式会社が制定。
日付は「な(7)ぞにく(29)」(謎肉)と読む語呂合わせから7月29日に。
「謎肉」とはカップヌードルシリーズに不定期に入っている人気具材で、その正体などの話題で多くのカップヌードルファンを楽しませている。
記念日を制定することで「謎肉」について毎年ファンと一緒に盛り上がる機会をつくるとともに、まだ「謎肉」のことを知らない人にも知ってもらい、ファンになってもらうのが目的。
記念日は2023年(令和5年)7月10日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
日清食品ホールディングス株式会社は1948年(昭和23年)9月4日に設立した会社。資本金は251億2200万円、従業員数は15,227名(連結)、売上収益は6,692億円(連結・2023年3月期通期)となっている。
即席麺を中心としたインスタント食品、冷凍食品、菓子、シリアル食品、乳酸菌飲料を製造・販売している。日清食品グループの理念は「EARTH FOOD CREATOR」(「食」の可能性を追求し、社会や地球に貢献する)、また同グループのビジョンは「UNITE FOOD POWERS」(「食」の持つ力を結集する)である。
「謎肉」(なぞにく)は「カップヌードル」や「カップヌードル カレー」などに具材として入っているサイコロ状のミンチ肉で、正式名称はかつては「ダイスミンチ」で、現在は「味付豚ミンチ」である。
これは豚肉のミンチに大豆や野菜などを混合した上でフリーズドライ加工したものである。独特な食感などから一部に人気があり、古くから匿名掲示板「2ちゃんねる」をはじめとしたインターネット上では「謎の肉」「あの肉」「謎肉」「ぞぬ肉」と呼ばれていた。
その後、2016年(平成28年)9月12日に「謎肉」を通常の10倍使用した「カップヌードルビッグ "謎肉祭" 肉盛りペッパーしょうゆ」が発売されるなど、日清食品サイドでも「謎肉」を公式の通称として採用し、商品名と販売促進が展開されるようになった。
「謎肉祭」という名称は日清食品社長の安藤徳隆(あんどう のりたか)が提案したものだが、当初は「ミートショック」という商品名が考えられていた。「謎肉」の名称を使うにあたり、自社製品に「謎」と命名することによるリスクが懸念されたが、安藤の強い推薦でこの名称に決定したという。
「カップヌードル チリトマトヌードル」には鶏肉由来の「白い謎肉」が具材として入っている。
その他にも、2023年(令和5年)10月30日に通常のカップヌードルの約4倍の謎肉が入った「カップヌードル 謎肉まみれ」が、2024年(令和6年)3月25日に謎肉のみを販売する「カップヌードル 謎肉放題」が発売されるなど、「謎肉」を前面に押し出した商品も販売されている。
関連する記念日として、「カップヌードル」を発明した安藤百福(あんどう ももふく)の誕生日に由来して3月5日は「安藤百福の日」、「チキンラーメン」が発売された日に由来して8月25日は「即席ラーメン記念日」となっている。