1986年(昭和61年)、当時、橋梁(きょうりょう)会社に勤務していた湯浅利彦(ゆあさ としひこ)氏の提唱により生まれ、宮崎「橋の日」実行委員会が制定。
日付は「は(8)し(4)」(橋)と読む語呂合わせから。
郷土のシンボルである河川と、そこに架かる橋を通して、ふるさとを愛する心と河川の浄化を図ることが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
1986年、延岡市にて「第1回橋の日イベント」が実施されて以来、「橋の日の歌」の作成など、その活動は全国の都道府県に広がっている。
2015年(平成27年)には「橋の日」が全国47都道府県で実施され、その功績を讃えて、日本記念日協会より「記念日文化功労賞」を受賞した。また、29年間続けた道路清掃活動に対して、公益財団法人・日本道路協会より表彰状を受けた。
橋(bridge)は、地面が下がった場所や、川や湖など何らかの障害を越えて、道路や鉄道などみち(路、道)のたぐいを通す構築物である。工学上は橋梁(きょうりょう)と言う。
古くは紀元前4000年(紀元前40世紀)頃のメソポタミア文明において石造のアーチ橋が架けられた。その古代メソポタミア地方の技術が、世界に伝播して西洋と東洋それぞれ独自に発展したと考えられている。
日本での記録に残っている最古の橋は、奈良時代の歴史書『日本書紀』に記載された巨大な倒木による丸木橋とされる。東京都中央区にある「日本橋」は、もともと江戸時代の1603年(慶長8年)に江戸の町割りを新たに行った際に、架けられた木造の橋である。
日本橋はその後に何度も焼け落ちるなどして、何代にもわたり掛け替えられた。現在のものは1911年(明治44年)に完成したもので、日本橋川に架かり、石造りの2連アーチ橋となっている。江戸時代から東海道の基点とされ、現在は橋の中央に「道路元標」が設置されている。
東京都中央区にあるのは日本橋(にほんばし)、大阪府大阪市中央区にある道頓堀川に架かる橋は日本橋(にっぽんばし)と呼ばれる。大阪の「日本橋」は、もともと江戸時代の1619年(元和5年)に架けられた木造の橋である。その後、1877年(明治10年)から鉄橋となっている。