アフタヌーンティーの楽しみ方などを発信する一般社団法人・日英アフタヌーンティー協会(Japan British AfternoonTea Association)が制定。
日付はアフタヌーンティーの習慣を始めたとされているイギリスの第7代ベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリア・ラッセル(Anna Maria Russell、1783~1857年)の誕生日である1783年9月3日から。
アフタヌーンティーは200年以上前の19世紀にイギリスの貴族社会で生まれ、交友を深める場として、あるいはリラックスの場として現代でも愛されている。人々に癒しと喜びと学びを与えてくれるアフタヌーンティーの歴史やマナーを学び、この文化を大切にしてほしいという願いが込められている。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
アフタヌーンティー(afternoon tea)は、イギリス発祥の喫茶習慣で、午後4~5時頃に紅茶と共に軽食や菓子を喫食する茶会である。喫食(きっしょく)とは、食べること、食事をすることを意味する漢語表現。
当時はランプの普及や夜の社交により夕食の時間が遅くなる風潮にあり、昼下がりの空腹に苦しめられたベッドフォード公爵夫人のアンナ・ラッセルが友人を招いてこれを供したものが、貴婦人の間で社交文化として広まった。やがて19世紀後半には中産階級の間にも広まった。
アフタヌーンティーを始めたと言われるアンナ・ラッセルは、キリンビバレッジの紅茶飲料「午後の紅茶」のパッケージに描かれている女性でもある。飲料「午後の紅茶」は、「日本にも紅茶の本場英国の習慣を根付かせたい」という願いを込めてアンナの肖像をパッケージに用いている。