青森県上北郡七戸町(しちのへまち)に本社を置き、和菓子や洋菓子の製造・販売を行う株式会社「お菓子のみやきん」が制定。
日付は1908年(明治41年)9月27日に当時は皇太子であった後の大正天皇(1879~1926年)が七戸町の種馬牧場を訪問された際に、小豆餡を入れた酒饅頭を御下命(ごかめい:注文)になり、侍従を通じて「駒饅頭(こままんじゅう)」と命名されたことから。
この青森名物・七戸名物として知られる同社の代表的な和菓子「献上銘菓・駒饅頭」をさらに多くの人に知ってもらい、その美味しさを味わってもらうことが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「お菓子のみやきん」は、1861年(文久元年)に創業者・宮沢金松が「陸奥七戸柏栄堂」の屋号で創業した。冬は炭屋、夏は籠を背負い、だんご・落雁などを行商して歩いたことが始まりである。社名は創業者の名前の頭文字「宮金(みやきん)」に由来する。
天皇両陛下にも献上された「献上銘菓・駒饅頭」は、原材料に長芋や地元の清酒を使い、シンプルでありながら奥が深い味に仕上げた同社一番の銘菓である。七戸町が城下町だった時代から語り継がれるこの饅頭は、七戸町の歴史とともに歩んできた和菓子でもある。
昔は白い酒蒸し饅頭「白駒(しろこま)」のみだったが、時代の流れとともにその風貌も変化。近年、黒糖を使った「黒駒(くろこま)」も誕生し、今の世代のスタンダードになっている。