2007年(平成19年)6月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Day of Non-Violence」。
この日はインド独立運動の指導者で、非暴力を説いたマハトマ・ガンディー(1869~1948年)の誕生日であり、この国際デーはそれに由来する。また、この日はインドでは「ガンディー記念日」という国民の祝日になっている。
この国際デーは、「教育や国民意識を高める運動を通して非暴力のメッセージを広める」ことを目的としている。また、「非暴力の原則の普遍的意義」および「平和、寛容、理解および非暴力の文化を実現する意思」を再確認する日である。この日には国連事務総長により声明が発表される。
マハトマ・ガンディーは、インドのグジャラート出身の弁護士・宗教家・政治指導者である。南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。民衆暴動やゲリラ戦の形をとるものではなく、「非暴力・不服従」を提唱した。ただし、よく誤解されるような「無抵抗主義」ではない。
彼の思想はインド独立の原動力となり、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させた。さらに政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において、平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。特にガンディーに倣ったと表明している指導者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世などがいる。