1957年(昭和32年)、カナダのオタワで開催された万国郵便連合(UPU)の第14回大会議で、アメリカの提案により、UPU創設の日である10月9日を含む一週間を「手紙を書く週間」とし、各国がそれぞれの事情に応じて「文通週間」を設けることが決定された。英語表記は「International Letter Writing Week」。
世界の人々が文通によって相互理解を深めることで、世界の平和に貢献することを目的とした国際的週間である。日本では日本郵便友の会協会の主催で各種の行事が行われており、キャンペーンの一環として国際文通週間にちなむ郵便切手が毎年発行されている。最初の切手は1958年(昭和33年)に発行された歌川広重の東海道五十三次の浮世絵から「京師」が選ばれた。これが好評を博したことから、以来毎年発行されている恒例シリーズ切手となった。
現在では、額面が8円・70円・90円・110円・130円の5種類が発行される。国際郵便において、70円は日本から世界各国宛てのはがきの航空便の料金額、8円はそれと第二種郵便物料金額との差額、90円・110円・130円は日本から海外の各地帯宛ての手紙の航空便(定形)の最低料金額である。以下は、2018年(平成30年)に発行される70円切手で、歌川広重の「椿に小鳥」がデザインされている。