沖縄県那覇市に事務局を置く一般社団法人「琉球びんがた普及伝承コンソーシアム」と「琉球びんがた事業協同組合」が制定。
日付は「いい(11)いろ(16)」(いい色)と読む語呂合わせと、11月は「伝統的工芸品月間」でもあることから。「琉球びんがた」とは沖縄の伝統工芸で多様かつ鮮明な色彩を特徴とする染物のことで、その伝承・普及、更なる発展を目指すことが目的。記念日は2019年(令和元年)に一般社団法人「日本記念日協会」により認定・登録された。
同コンソーシアムは、同協同組合、琉球びんがた職人、民間企業との連携を主軸に置いた組織である。先人たちによる数々の作品、現在の職人たちの技術、そのほか多くの有形無形の文化を未来につなげ、産業として活性化させることを目的に設立された。
「琉球びんがた」は、早くは13世紀から起源を持つと言われる。紅型(びんがた)とは、豊かな自然風土の中で生まれ、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称である。
紅型の魅力として、鮮明な色彩・大胆な配色・図形の素朴さが挙げられる。「紅(びん)」は「色彩」、「型(がた)」は「様々な模様」を意味すると言われる。紅型は長い歴史の中で、古くは王族や士族をはじめ、今なおその独特な美しさ・華やかさで人々を魅了し続けている。