ポリフェノールの日(11月26日 記念日)

東京都文京区大塚に事務局を置き、医学・栄養学・工学・農学・薬学など、「ポリフェノール」に関する幅広い分野の研究者が集う日本ポリフェノール学会が制定。

日付は「いい(11)ポリフェ(2)ノール(6)」と読ませる語呂合わせから。

国内外の研究でポリフェノールには様々な健康機能があることが明らかになってきたことから、それらの研究成果を社会に還元し、国民の健康維持増進に貢献することが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

日本ポリフェノール学会

日本ポリフェノール学会は、2007年(平成19年)に「ポリフェノール研究会」として発足し、2009年(平成21年)より現在の「日本ポリフェノール学会」という名称になった。

同学会は、ポリフェノールを中心とする植物成分に関する知識及び応用研究が人々の生活の向上に寄与することを目的とし、学術集会・講演会の開催、機関誌の刊行などを行っている。

ポリフェノールについて

ポリフェノール(polyphenol)とは、「たくさんの(ポリ)フェノール」という意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)を持つ植物成分の総称である。

ほとんどの植物に含有され、その数は5000種類以上にも及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持つ。

よく知られているポリフェノールとして、緑茶やワイン、ブルーベリー、リンゴに多く含まれる「カテキン」、赤ワインやブルーベリーに多く含まれる赤紫色の色素成分「アントシアニン」、大豆に含まれる「イソフラボン」、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」などがある。

植物が自然環境から身を守る生体防御や種の保存に必要な成分であるポリフェノールには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用がある。また、その他にも様々な働きを持つことが分かっている。

カテキンには殺菌作用を始め、血中コレステロールの低下や高血圧の予防といった効果があり、アントシアニンには肝機能の向上を助け、疲れ目の解消などにも効果的とされる。イソフラボンはステロイドホルモンの一種であるエストロゲンと同様の働きをするため、アンチエイジングなどの視点から着目され、クロロゲン酸には消化器や代謝性疾患を改善する作用がある。

このような健康機能を持つことから、ポリフェノールを適切に摂取することによって、生活習慣病の予防や生活の質(Quality of Life:QOL)の向上につながることが期待されている。

リンク日本ポリフェノール学会Wikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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