三重県伊勢市に本社を置き、創業以来、ビン入り牛乳にこだわり続け、乳製品の製造・販売などを手がける有限会社山村乳業が制定。
日付は「ビン牛乳」は銭湯や温泉の風呂上りに定番なので、2本のビン牛乳(11)が風呂(26)に寄り添うように並んで見えることから11月26日を記念日としたもの。
同社は日本最多の14品目47種類のビン入り乳製品を製造。コストの増大で姿を消してしまう可能性のあるビン牛乳の魅力を伝え、その文化的価値を次の世代に継承していくのが目的。
記念日は2024年(令和6年)9月20日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。同年11月26日の「ビン牛乳の日」には、同社が運営する伊勢市の山村みるくがっこう外宮前店・内宮前店でビン入り牛乳などの商品が半額になるキャンペーンが実施された。
有限会社山村乳業は1919年(大正8年)に三重県宇治山田市(現:伊勢市)で創業した会社。資本金は300万円。創業者・山村定次郎が牛を飼い、牛乳屋を始めておよそ100年。現在は三代目・山村豊裕(やまむら とよひろ)が代表取締役社長を務める。同社の特徴はやはり牛乳の製法にある。
それは、こだわり続けた85℃15分間パスチャライズ殺菌という時間と手間のかかる昔ながらの製法である。そのため、山村牛乳は自然な甘みと豊かなコクを味わうことができる。さらに、ヨーグルトやプリン、ソフトクリームなど全ての商品に、この美味しさが生きている。
同社がこだわり続けるビン入り牛乳の生産量は年々減少しており、このままだとこの世から姿を消してしまう可能性もある。最大の課題は供給コストの増大で、その美味しさに多くのファンがいるにもかかわらず、販売を終了せざるを得ないというジレンマを抱えている。
そんな中で同社は記念日「ビン牛乳の日」を通じて、その魅力を伝え、業界に新しい風を吹き込むことで、ビン入り牛乳とその文化的価値を次世代へと受け継いでいくことを目指す。
関連する記念日として、酪農・乳業関係者で構成される一般社団法人・Jミルクは6月1日を「牛乳の日」、日本で初めて珈琲牛乳を製造・販売した神奈川県平塚市の守山乳業株式会社は4月20日を「珈琲牛乳の日」に制定している。