ベーカリー関係の会社などで構成され、正統派フランスパンの製造技術の向上や普及などを目的に活動を行う「日本フランスパン友の会」が制定。
日付は「いい(11)フ(2)ランスパ(8)ン」と読む語呂合わせから。また、「ボジョレーヌーボーの解禁日」である11月の第3木曜日に近いなど、フランスパンを楽しむ時期であることもその理由の一つである。
日本におけるフランスのパン食文化の浸透が目的。また、多くの人に美味しいフランスパンを食べてもらいたい、そんな職人の想いが込められている。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。この日を記念して、毎年、豪華賞品が抽選で当たる「フランスパンの日 フォトキャンペーン」が実施される。
この「フランスパンの日」のシンボルマークには、記念日に対する想いが込められており、フランスパンを大切に抱きかかえる様子が表現されている。
パンを抱きかかえ重なる手は、フランスパンに想いを込める職人の手でもあり、パンを持ち帰るお客様の手でもある。この2つの手が重なることで、今日まで日本で普及してきたフランスパンが、記念日をきっかけに多くの人に愛される存在となるように。
「日本フランスパン友の会」(L’ ASSOCIATION DES AMIS DU PAIN FRANÇAIS AU JAPON)は、日本において「パンの神様」とも呼ばれるレイモン・カルヴェル(Raymond Calvel、1913~2005年)の基本理念のもと、1970年(昭和45年)に創設された。
同会は、フランスパンやパン食文化に関する講演会・講習会・展示会の開催、フランスパンの製造技術の研究・指導、クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー(ベーカリー・ワールドカップ)への日本代表選手の派遣・サポートなどの活動を行っている。
「フランスパン」とは、小麦粉・塩・水・イーストのみで作られるフランスのパリ発祥のパンの総称である。代表的なフランスパンとして、バゲットやバタール、ブール、パン・ド・カンパーニュ、シャンピニオン、エピ、クーペなどがある。
かつてのインドシナであるベトナム、ラオス、カンボジアなどフランスの植民地だった地域でも普及している。
本場のフランスパンは、1954年(昭和29年)に元フランス国立製粉学校教授のレイモン・カルヴェルにより日本に伝えられた。それ以降、多くの職人が材料や技術の研究と改良を重ね、今日のフランスパンがある。
フランスパンは、とてもシンプルな材料と職人の高い技術によって作られる。フランスパンの特徴はその硬さであり、フランスパン独特のパリパリとした食感と香りを楽しむことができる。
リンク:日本フランスパン友の会、Wikipedia