「有頂天家族」製作委員会が制定。
小説家・森見登美彦(もりみ とみひこ、1979~)の小説を原作として株式会社ピーエーワークスによって制作されたTVアニメ「有頂天家族」は京都・下鴨神社にある「糺の森(ただすのもり)」に暮らす狸の下鴨家を中心に、狸・人間・天狗を描いた奇想天外な物語。
記念日を通して「有頂天家族」のことをファンや地元の方々がともに思い出し、作品を語り合う機会や聖地巡礼の思い出などを共有する機会をつくることが目的。
日付は「有頂天家族」の作中で「偽右衛門(にせえもん)選挙」という一大イベントが開催された12月26日を記念日としたもの。記念日は2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
記念日はクラウドファンディングによるファンの熱い支援のもと、TVアニメ「有頂天家族」の放送10周年を記念したプロジェクトの一環として制定された。2024年3月17日(日)に下鴨神社にて「有頂天家族の日」制定式が実施された。
ちなみに、「偽右衛門選挙」は狸界の頭領を決める選挙。また、下鴨神社は京都府京都市左京区下鴨泉川町にある神社で、正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」である。「古都京都の文化財」の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録されている。
「有頂天家族(うちょうてんかぞく)」の原作小説は、幻冬舎より2007年(平成19年)9月25日に刊行された。2015年(平成27年)2月26日に第2部に当たる「有頂天家族 二代目の帰朝(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)」が刊行された。巻末に第3部の予告がなされている。
タイトルは同じ「有頂天家族」で、「コミックバーズ」(幻冬舍)2013年(平成25年)6月号より2015年(平成27年)5月号まで小説を原作とした漫画が連載された。全4巻。キャラクター原案は漫画家・久米田康治(くめた こうじ、1967~)、作画は漫画家・岡田祐(おかだ ゆう)が務めた。
TVアニメは第1期が2013年(平成25年)7月7日~9月29日(全13話)、第2期が2017年(平成29年)4月9日~6月25日(全12話)で放送された。2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している。
「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎(やさぶろう)は、狸の名門・下鴨家(しもがもけ)の三男。宿敵・夷川家(えびすがわけ)が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。
しかし、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジーである。