東京はかつて「水の都」であった

東京はかつて「水の都」と称されるほど河川に恵まれた土地であった。しかし、戦後の開発における埋め立てなどで、その面影は消えてしまった。

「水の都」から川がなくなった原因

第二次世界大戦により東京は焼け野原となってしまった。そして、その復興の際、運搬費用と労力を省くために、瓦礫などを近くの河川に投棄して埋め立ててしまった。

その後、高度経済成長期に入ると、自動車が大衆に広く普及するモータリゼーションの影響による渋滞の解消と、1964年(昭和39年)東京オリンピックの開催に備えて、さらに水路が埋め立てられ、道路は拡張され、残った河川の上には高速道路も建設された。

これらの原因で「水の都」であった東京の面影はすっかり消えてしまったのである。現在の東京23区には品川区・荒川区・江戸川区と区名が川に由来する区が3つあり、かつて「水の都」であったことをうかがわせている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「地理・地名

関連記事