「魷」「烏賊」(いか)の名前の由来

イカは、軟体動物のイカ類の総称。分類学上は軟体動物門頭足綱十腕形上目(または十腕形目)とされる。コウイカ、ヤリイカ、スルメイカ、アオリイカなど多くの種類がある。

「イカ」の名前は、「いかめしい」「いかつい」が語源で、形が角張っていることに由来する説がある。他にも、「い」が「白い」を意味し、「か」が「堅い」を意味するという説などがある。

イカは一般的には「烏賊」と書くが、魚へんに「ユウ」の音を表す「尤」を組み合わせた「魷」もある。「烏賊」の字は、イカが死んだふりをして水面に漂い、これを捕ろうと舞い降りてきたからすを逆に捕まえて食べたという中国の伝説によるもので、「烏にとって賊のような生物」という意味で「烏賊」となった。しかし、実際はイカがカラスのような鳥を食べることはない。他にも、イカは危険を察知すると、烏のように黒い墨を吐いて逃亡する習性に由来するという説もある。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「魚へん漢字の由来

関連記事