「鰶」「秋刀魚」(さんま)の名前の由来

サンマは、ダツ目サンマ科に属する魚。北太平洋に広く生息する。食用とされ、特に日本では秋の味覚を代表する大衆魚である。

「サンマ」の名前は、「体が狭い魚」を意味する「狭真魚(さまな)」が転訛したという説がある。他にも、大群をなして泳ぐ習性を持つことから「大きな群れ」を意味する「サワ(沢)」と「魚」を意味する「マ」からなる「サワンマ」が語源となった説がある。

漢字は普通「秋刀魚」と書くが、魚へんに「祭」の「鰶」も「さんま」と読む。「鰶」はコノシロを指す漢字であるが、江戸時代には河岸にサンマが揚がるとお祭り騒ぎになったことからこの字が使用された。「秋刀魚」は「秋によく獲れる刀のような形をした魚」に由来する。1922年(大正10年)の佐藤春夫の詩『秋刀魚の歌』で、広くこの漢字が知れわたるようになった。

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カテゴリー「魚へん漢字の由来

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