「たらい回し」とは、人や物、権利などを、ある限られた範囲内で、順送りにすることを意味する。
この「たらい回し」は「たらいを使い回していた」ことに由来するのではなく、「傘回し」や「皿回し」と同じように曲芸の一つであったことに由来する。江戸時代の資料にあるように、曲芸師があおむけに寝て、足でたらいを回していた。そして、そのたらいを順番に隣の人に受け渡していく様子から、「物事を最後まで処理せず送り渡すこと」を「たらい回し」と言うようになった。
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