三越の前身である呉服店「越後屋」だった江戸時代に始まったもの。
当時、傘に屋号を入れて番号を振ってお客さんに貸し出すようになった。越後屋のマークが入っているため、傘を借りたお客さんが家まで使ったりすれば、宣伝を勝手にやってくれたことになる。また、傘の番号は実際の本数よりも多い、水増しした番号が振ってあった。これにより流行っている大きな店だとお客さんに思わせていたという。
現在でも日本橋三越店では雨の日に入り口に貸し傘が並べられる。カラフルな傘には「MITSUKOSHI」の文字が入っている。このサービスは江戸時代と同じく無料のサービスになっている。
2016/9/30
カテゴリー「歴史・文化」