玉子焼き器には「関東型」「関西型」「名古屋型」がある

玉子焼きを作る専用の調理器具である玉子焼き器。関東、関西、名古屋でそれぞれ形が異なり、「関東型」は正方形、「関西型」は縦長、「名古屋型」は横長をしている。

「関東型」の特徴は正方形であること。関東の玉子焼きはいわゆる江戸前の玉子焼きで、たっぷりの卵を使って分厚く作る。この時、二つ折りにして作るため、二つ折りにしやすいように玉子焼き器は正方形をしている。これは関東の玉子焼きの起源が、江戸前寿司のつまみで「分厚い玉子焼き」だったことに由来している。

「関西型」が縦長であるのに対し、「名古屋型」は横長をしている。ド派手な結婚式で有名な名古屋では、大勢を家に招くことも多く、仕出し(出前)をよく利用する。そのため、必要とされたのは冷めても美味しい玉子焼き。そこで名古屋では横長の玉子焼き器を使い、ヘラを使い横から何度も巻いてだし汁を閉じ込める方法で玉子焼きが作られる。

2016/9/30

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カテゴリー「食べ物

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