寒さや恐怖、感動で鳥肌が立つ体の仕組み

寒さや恐怖、嫌悪感に対して反応した時、「鳥肌が立つ」と言う。関西地方では寒くてイボが出ることから「さぶいぼ」とも言う。これは立毛筋という筋肉が収縮する現象。

人は恐怖を感じた時に寒気を感じため、それを和らげるために脳の中で人間の本能的な活動を司る交感神経をコントロールしている視床下部が、全身の立毛筋に収縮するように命令を出している。

この立毛筋の収縮は強い喜びなど感動した時にも起こる。「鳥肌が立つ」という言葉は「身の毛もよだつ」と同じように寒さや恐怖を意味するため、「感動した」という意味で使うのは間違いだとも言われているが、体の仕組みとしては、感動した時も、寒さや恐怖、嫌悪感を感じた時も同じなのだ。

人間の脳にとって、これらはどれも非日常的な興奮状態にあたるので、その非常事態から体を守ろうとする防御反応が起こり、鳥肌が立つ。ネコが毛を逆立てて威嚇するのも防御反応である鳥肌によるものである。

2016/10/3

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カテゴリー「生き物

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