自治体が時報に流している音楽はスピーカーの点検のため

日本のどこの町でも17時など決まった時間に「夕焼け小焼け」や「赤とんぼ」「ふるさと」などの音楽が流れているはず。これは時間を知らせること以外に重要な目的がある。

それはスピーカーが壊れていないかどうか定期的にチェックのため。スピーカーは地震などの災害が起きた時や台風など注意が必要な時の防災無線に使用されるため、いざという時に故障していると困る。毎日17時に音楽を流すことを決めていれば、17時に鳴らないとスピーカーの故障に早く気付くことができる。毎日音楽を流して点検しているのだ。

時報で流れる音楽は場所によって異なり、地域によっては変わった曲が流れている。例えば、北海道知内町では地元出身の北島三郎の「与作」が、千葉県館山市でも地元出身のX JAPANの「Forever Love」が流れている。

この自治体が流している音楽は正式名称を「防災行政無線」と言うが、千葉県柏市周辺ではなぜか老若男女に「パンザマスト」と呼ばれている。これはこのスピーカーが付いた鉄塔そのものが「パンザーマスト」という商品であることから、柏市周辺ではそう呼ばれるようになった。

2016/10/15

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カテゴリー「生活・科学

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