戦争時に姫路城を丸ごと隠そうと黒い網で覆っていた

2015年(平成27年)3月、24億円をかけた5年半の「平成の大修理」を経て、白く荘厳な姫路城の姿が復活した。ドラマや映画では今はなき江戸城の代わりに登場している。

1945年(昭和20年)頃の姫路城は天守閣の真っ白な壁の一部を偽装網(ぎそうもう)と呼ばれる黒い網で覆い黒くしていた。これは太平洋戦争の時、姫路城の白壁が非常に目立つことから、空襲の目標にならないようにするため、目立たないように黒くしていた。姫路城の外壁をよく見ると釘のような尖った物があるが、これは偽装網を引っ掛けるための金具で、現在も残っている。黒い網は城を戦禍から守るための知恵だった。

2016/10/17

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カテゴリー「歴史・文化

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