現在ではコンビニで気軽に食べることができるおでん。気温が下がり始める8月下旬ごろから販売を開始するコンビニが多いが、店舗によっては一年中おでんを販売している。
あまり知られていないが、うどんを注文することができるコンビニもある。冷凍うどんをレンジで解凍し、つゆといっしょに渡してくれる。これをおでん種と合わせて、おでんうどんとして食べることもできる。現在、ローソンとファミリーマートの2社でうどんを販売している。
コンビニおでんのメニューはかなり豊富である。数あるおでん種の中で人気があるのは、第1位が大根、第2位が玉子、第3位がしらたき。この売れ筋ベスト3はローソン、ファミリーマート、セブン-イレブンの3社とも同じである。
コンビニで大量に売れているしらたき。しらたきの名前は、製造過程で小さな穴から押し出す様子が「白い滝」に見えることに由来する。しらたきの元の長さは長いもので50mにもなる。
しらたきを結ぶのは自動の機械があり、1日に6時間稼働で約1,000個を作ることができる。しかし、機械で発注に足りない場合は、その分を職人が手作業で結んでいる。
東京・湯島にあるおでん専門店「こなから」は、予約で連日満員になる人気店。お店のシンボルとして、ひょうたん型のお鍋がある。このお鍋は全て銅で作られたこだわりの特注品で、銅は熱が均一に伝わるのが特徴。そのお鍋の値段はなんと約100万円もする。
このお店では他にはないちょっと変わったおでんが食べられる。三陸産のかきを使ったかきおでんがその1つ。また名物おでんとして、あんこのかたまりを煮た「あんこ玉」のおでんがある。
北海道や香川県の一部のお店で食べられるのがアボカドのおでん。他にも、石川県のご当地おでんが油揚げの中にひき肉などが入った肉いなり。静岡県焼津ではカツオのへそ(心臓)、沖縄県ではおでんに欠かせないてびち(豚足)、福岡県博多では餃子巻が食べられる。
また、滋賀県近江八幡には燃えるような赤い色をした「赤こんにゃく」がある。この赤こんにゃくは、変わり者の織田信長が普通のこんにゃくを見て、地味すぎるから赤くしろと命じたことで生まれたとする説がある。
2017/8/17
カテゴリー「食べ物」