広島のお土産といえば「もみじ饅頭」。なんと年間1億個が食べられている広島が誇る大人気のお菓子である。このもみじ饅頭が広島に本社を置く自動車メーカー・マツダの復活を支えた。
実はもみじ饅頭作りのある機械を導入したところ、80%もの無駄遣いが解消された。
日本を代表する自動車メーカーのマツダだが、2012年(平成24年)当時、300億円以上の赤字を出すほどの状態であった。そんな中、2013年(平成25年)に工場である改革が行われていた。それが自動車のエンジン部品であるクランクシャフトの加工ラインであった。
従来はパーツにスプレーで錆び止めの油を吹き付けていた。しかし、スプレーでの油の吹き付けでは20%の油しか塗布されておらず、80%もの油が無駄になっていた。そこで、マツダが行ったのがもみじ饅頭の製造工程をヒントにした「からくり改善」という試みであった。
もみじ饅頭の型に油を塗る工程をヒントに、クランクシャフトのラインをスプレーからブラシで塗る方式へと改善した。簡単なことのようにも思えるが、これにより80%も無駄になっていた錆び止め油がほぼなくなった。
このような現場スタッフならではの視点で細かな改善を300ヵ所以上も導入したマツダは、ブランド戦略も相まって業績は右肩上がりに復活した。
2017/8/18
カテゴリー「食べ物」