ひとりずもう(一人相撲、独り相撲)は、相手もいないのに自分だけが空回りしていること、また、実りのない物事に必死で取り組むことを意味する。
もともと相撲用語の一つで、ひとりで相撲をとる真似をすること。実際にひとりで行う相撲があり、神事・大道芸などとして行われた。室町時代から行われていたとされる。
愛媛県今治市にある大山祇(おおやまづみ)神社では豊作を願う神事として、今でもひとり相撲が行われている。一力山(いちりきざん)と呼ばれる力士の対戦相手は目に見えない稲の精霊で、決まって3本勝負を行う。勝敗は決まっていて、必ず稲の精霊が2勝1敗で勝つことになっている。稲の神様の機嫌をとり豊作を願う行事である。
2017/8/31
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