日野富子は銀閣寺を創建した室町幕府8代将軍・足利義政の正室である。
自分の子どもの死を乳母が呪いを掛けたせいにして流罪とし自殺に追い込んだり、側室の4人全員を追放した。
自分の息子を無理やり次の将軍に就けたいと考えた富子。その結果、起こったのが京の都を焼き尽くした応仁の乱であった。自分がきっかけで起きた戦乱にも関わらず両陣営に資金を貸し付けで私腹を肥やした。また、応仁の乱後に関所を設置した際には、徴収した通行税を自分の懐に入れて財産とした。
戦乱で苦しむ庶民をよそに巨万の富を築いた「悪女」「守銭奴」と評される事も多く、夫の義政が東山山荘の造営のため費用捻出に苦心していたときは、一銭の援助もしていないことから「天下の悪妻」とも呼ばれる。
2017/9/3
カテゴリー「歴史・文化」