箱根登山電車は急斜面のため車輪に水をまく

箱根登山電車は車輪とレールの間に水をまきながら走行している。

箱根登山電車
画像元箱根登山電車

箱根登山電車は非常にきついカーブを曲がり、また急斜面を登るため、車輪とレールの間で摩擦熱が生じる。そこで車輪の所に水をまく機械が付いていて、水をまいて摩擦を減らし滑りを良くして走っている。

摩擦を減らすために普通はレール塗油機によりレールに潤滑油を塗るが、油だと急勾配で車輪がすべって危険なため、箱根登山電車では水を使用している。標高差527mの急勾配を登る箱根登山電車ならではの工夫である。

水をまいているところ
箱根登山電車
画像元箱根登山電車の特色

ちなみに、箱根登山電車の勾配は最急80‰(パーミル)で、ラックレールやケーブルに頼らない粘着式普通鉄道において日本一の勾配である。パーミルは水平距離1,000m当たりの高低(m)を表す。

2017/9/15

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カテゴリー「乗り物

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