「鯖街道」の名前の由来

鯖街道とは、福井県小浜市から京都市上京区までの約72kmの道のこと。

サバの有名な所といえば福井県の若狭湾小浜で、そこで捕れたサバを京都まで運んだ。今のように鉄道や自動車などの交通機関や冷蔵技術も発達していない時代なので、塩でしめて徒歩で運んだ。距離的に1日ぐらいなので、ちょうど良い塩加減になり、京都の庶民を中心に重宝されたといわれている。

福井の若狭のサバを京都に運ぶいくつかのルートの総称が「鯖街道」である。

鯖街道について

鴨川に架かる出町橋の脇には「鯖街道口 従是洛中」と書かれた石碑がある。

出町橋と「鯖街道口」の石碑
出町橋と石碑
画像元Wikipedia

「従是洛中」(これよりらくちゅう)の「洛中」は平安京の京域内、つまり京都のことを意味する。

いくつかのルートの中で最も盛んに利用された道は、小浜から熊川を経由して滋賀県の朽木を通り、京都の出町柳に至る「若狭街道」であった。

鯖街道マップ
鯖街道マップ
画像元若狭鯖街道熊川宿

現在でも鯖街道にはサバ製品の販売を生業にしたお店が多く残っている。なお、若狭のサバは遠く兵庫県の篠山まで運ばれていた。

2017/10/27

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カテゴリー「地理・地名

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