日本屈指の有名渋滞ポイントである関越道の花園ICの渋滞は、普通に運転していると気付けない特殊な地形に原因がある。
関越道の花園IC付近は何の変哲もない普通の直線の道だが、アクセルの踏み方を変えていないのにゆっくりと速度が落ちる。そして、前の車との車間が詰まるとブレーキを踏む。前の車がブレーキを踏むと後ろの車もアクセルを緩めて速度が落ちる。これが渋滞の原因である。
花園ICの地形は下り坂から上り坂にさしかかる気付かないV字型の形状で、この緩やかな上り坂にドラバーが気付かないことで渋滞が発生する。このV字型の地形は「サグ部」と呼ばれるもので、運転手はサグ部になったことに気付かず、上り坂なので速度は自然と低下する。後続車は前の車との車間距離を保つため、アクセルを緩めて速度を低下させる。速度を低下させる車が連続し、渋滞が発生する。
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「サグ」(sag)とは、「たるみ」「沈下した場所」を意味する英語。渋滞が発生しやすいサグ部には、「上り坂 速度低下注意」などの速度回復を促す看板が置いてある。上り坂に見えなくてもドライバーが少しアクセルを踏み込むだけで渋滞は緩和される。
2017/10/28
カテゴリー「乗り物」