カーブの見通しが悪く危険な道路を拡張する時などに、崖を掘削する必要がある。急な崖を掘削する際に日本初の技術を用いた重機が活躍する。
また、雨で地盤が緩み起こる土砂崩れの復旧作業などでも活躍し、工期の70%短縮が可能になった。通常、傾斜が急な崖の上部の掘削は人力で行う必要があるが、ほぼ垂直な崖を自力で登る重機がある。それが掘削重機「RCM06」である。
掘削重機「RCM06」
画像元:藤本組
「RCM」は「ロッククライミングマシーン」という意味である。この重機は急な崖を自力で登り、地上から届かない部分の掘削を行うことができる。8トンもある重い重機を支えるのは2本のワイヤーで、崖の上にある重機の総重量の1.5倍の強度を持つ木にワイヤーを固定し、重機が落ちないようにしている。これにより傾斜80度の崖まで登ることができる。この重機は2016年(平成28年)の熊本地震で被災した九州地方の復興作業でも大いに活躍した。
2017/12/16
カテゴリー「乗り物」