ナイキ(Nike)は、アメリカ合衆国オレゴン州に本社を置くスニーカーやスポーツウェアなどスポーツ関連商品を扱う世界的企業である。そんなナイキのロゴのデザイン料はわずか35ドルだった。
ナイキのロゴ
画像元:ロゴデザ
1971年(昭和46年)、ナイキの創設者で当時ポートランド州立大学で会計学の講師をしていたフィル・ナイトは、デザイン科を専攻していた女子大生のキャロライン・デビッドソンに、「時給に換算して1時間2ドルでロゴをデザインしてほしい」と依頼した。
キャロラインは1週間以内にいくつかのロゴをデザインしたが、フィルはそのロゴに満足しなかった。しかし、印刷の都合で急いでロゴを決める必要があったフィルは、「今はこれが最良のデザインとは思わないが、時間が経てば馴染むに違いない」と彼女に言い、妥協の末に1つのロゴを選択した。
それがスウッシュ(Swoosh、注:スウォッシュではない)と呼ばれる1971年に商標登録されたナイキのロゴマークである。この時、ロゴのデザイン料としてキャロラインに支払われた金額が35ドル(当時のレートで約12,200円)だった。時給2ドルだとすると17時間半働いたことになる。
キャロラインはその後もナイキ初期の多くのツールのデザインを手がけることになった。デザイン制作が代理店に移った後の1983年(昭和58年)9月、当時スポーツブランドとしてナイキを成功させていたフィルはキャロラインを呼び出し、ダイヤモンド入りの金のスウッシュの指輪と大きくなったナイキの株を贈った。
ナイキのブランド名は、ギリシャ神話に登場する勝利の女神ニケ(Nike)に由来し、ニケを英語読みしてナイキ(Nike)と名付けられた。ロゴはこの女神ニケの彫像の翼をモチーフにデザインしたとされている。また、スウッシュ(Swoosh)は「勢いよく動く」という意味で、その形状は躍動感やスピード感を表現している。
リンク:Nike.com
2017/11/7
カテゴリー「スポーツ」