野菜ジュールやサプリメントなどに「レタス○個分」という食物繊維の量をアピール宣伝文句があり、レタスは食物繊維が豊富な野菜というイメージがあるが、実はレタスは食物繊維が少ない野菜である。
食品100g当たりの食物繊維総量の含有量は以下の通り。
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その量は1.1gと一覧の中では下から数えた方が早い。また、世界一栄養のない野菜とも言われるキュウリと同じ量で、レタスは野菜の中でも食物繊維が特に少ない野菜であると言える。
厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、食物繊維の摂取目標量は、成人男性が1日20g以上、女性が18g以上である。食物繊維を全てレタスで摂取しようとすると、レタス1玉当たり300~400g(食物繊維3.3~4.4g)のため、女性なら4.0~5.5玉もの量を食べる必要がある。
また、レタスは食物繊維1.1gのうち、水溶性食物繊維が0.1g、不溶性食物繊維が1.0gであり、バランスが良いとは言えない。水溶性食物繊維は果物や海藻などに多く含まれ、肥満防止やコレステロール上昇抑止、血糖値上昇抑制などの効果があるとされている。不溶性食物繊維は野菜やキノコなどに多く含まれ、排便促進の効果や、体に有害なダイオキシンなどの物質を排泄するデトックス効果があるとされている。
例えば、下の「イージーファイバー乳酸菌プラス」(小林製薬)という商品ではパッケージに「レタス約2個分の食物繊維」との記載があり、1パック当たり食物繊維4.8gが含まれている。
イージーファイバー乳酸菌プラス
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「レタス約2個分」にしては食物繊維の量が少ない気もするが、食物繊維4.8gは1日分の約4分の1に相当する。1日の食物繊維をこの商品のみで摂取する必要はないため、サプリメントとしては十分な量であると思われる。また、パッケージに補足説明として「とうもろこし由来の水溶性食物繊維を使用」と記載されており、本来レタスにはあまり含まれていない水溶性食物繊維で構成されていることが分かる。
2017/12/28
カテゴリー「食べ物」