「柚子胡椒」(ゆずこしょう)には「胡椒」の名前が入っているが、ピリッ辛いのは唐辛子で、胡椒は入っていない。
柚子胡椒
画像元:ASOMO
この画像の柚子胡椒の原材料は「唐辛子、食塩、柚子表皮」となっており、やはり胡椒は入っていない。これは九州の一部では「唐辛子」のことを方言で「胡椒」と呼ぶことがあり、その流れで唐辛子と柚子を原料とする調味料を「柚子胡椒」と名付けたためである。なお、その場合には一般的な「コショウ」は「洋胡椒」と呼んで区別する。
柚子胡椒は、調味料の一種で、唐辛子を粗刻みにし、柚子の果皮と食塩を入れて磨り潰し、熟成させたものである。柚子胡椒の発祥の地である九州では一般的な調味料として多くの料理で使用されている。
唐辛子は青唐辛子を用いるのが一般的であるが、赤唐辛子が用いられる場合もある。青唐辛子と青柚子なら緑色、赤唐辛子と黄柚子なら朱色の柚子胡椒に仕上がる。一般的に緑色の物は辛味が強く、赤色の物は香りが強い。
地元では鍋料理や味噌汁、刺身、天ぷら、焼き鳥、おでん、豆腐などの和風料理の薬味として用いられるが、近年、全国的に知られるようになってからは様々な使い方をされている。例えば、スパゲティ、サラダドレッシング、豚カツ、ラーメン、焼売(シュウマイ)などに用いられている。
2018/1/30
カテゴリー「食べ物」