三宝荒神(さんぼうこうじん)の縁日は毎月28日。1月28日は新年最初の縁日ということで「初荒神(はつこうじん)」という。
三宝荒神は、日本特有の仏教における信仰対象の一つ。仏法僧の三宝を守護し、不浄を厭離(おんり:けがれた現世を嫌い離れること)する佛神(ぶつじん:神仏)である。また、荒神は仏法ならびに伽藍(がらん:寺院の建物)の守護神のことである。火と竈(かまど)の神であり、神棚は家の中で最も清浄な場所である台所に祀る。
1月27日・28日には兵庫県宝塚市にある清荒神清澄寺(きよしこうじん せいちょうじ)において「初荒神」(初三宝荒神大祭)が執り行われ、大般若経転読法要が営まれる。28日の法要では、山伏・楽人による奏楽も奉納される。また、参道には飲食店や土産物店など、多くの露店が軒を連ね賑わいを見せる。